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ファンボーイズ [映画感想−は]

昨年夏、あるきっかけで今作の日本公開署名運動をしているサイトを知り、
早速当ブログにもリンクバナーを貼って勝手に地味に応援開始。
多少でもチカラになれば・・・と思っていたら、無事劇場公開が決定。
でも場所も時間も期間もあまりにも限定公開で劇場での鑑賞は叶わず。
上映嘆願署名運動もなかなか難しいものです。
確かにこういうのは日本公開は難しいのかなあ・・・。


1998年のハロウィン。エリック(サム・ハティントン)は、
旧友のライナス(クリス・マークエット)、ハッチ(ダン・フォグラー)、
そしてウィンドウズ(ジェイ・バルチェル)たちと久しぶりに再開します。
かつてスター・ウォーズマニアとして彼らと付き合っていたエリックでしたが、
今は彼だけが定職に付いていて、相変わらずの仲間たちとの間には少し溝を感じていました。
しかしエリックは、この時初めてライナスが実は末期ガンに侵されていて、
余命3ヶ月であると知りショックを受けます。
そこでエリックは半年後に公開を控えている『スター・ウォーズ エピソード1』を、
ライナスのためにも公開前に観ようと思い立ち、
ルーカスフィルムのあるスカイウォーカーランチを目指しますが・・・。


エピソード1が観たい!
fanboys_3.jpg


スター・ウォーズネタ満載なマニア/オタク風味な作品かと思ったらそれほどでもなく、
確かにトリビアがネタとしてたびたび登場しますが、
別にその答えがわからなくても置いてけぼりにされるようなことは全然なくて、
それはあくまでもストーリーのアクセント程度であることがとても好ましく感じました。
もちろん、そういったことを知っていれば一層楽しめるとは思いますが、
極端にオタク風味を強くせず、すべてにおいてやりすぎていないところが、
普通によくある若者たちの成長物語として成立していて、
なんとも爽やかな話に仕上がっていました。
逆にスター・ウォーズ的世界を期待した人には物足りなさを感じたかも知れません。

設定がエピソード1公開半年前というのが絶妙で、熱狂的ファンではない私でさえも、
あの頃は確かにワクワクしていたことを思い出します。
ファンにとってみたら、あの「もうすぐ!」という時の思いというのは、
とびきり特別だったに違いありません。
エピソード1〜3という作品をすでに体験してしまった今となっては、
いろんな複雑な思いも沸き上がってきますし、ラストのセリフなんか、
うーんそれを言うかあ?という、皮肉とも取れるようにも思えましたが、
製作者たちはスター・ウォーズを愛しているからこそあの時の自分たちを、
そしてあの時の世界中のスター・ウォーズファンや、
そうでない人たちを冷静に描くことができたのだと思うし、
誰もがあの頃の自分に重ね合わせることが容易にできる作品を、
作り上げることができたのだと思います。


"トレッキー"と呼んではいけません
fanboys_2.jpg


ライナスの末期ガンという設定は、最初あまりにもサラッと語られるし、
とても病人には見えないぐらいピンピンしているので、
途中まではもしかしてウソなのかも?と思っていたぐらいなのですが、
それもことさらに"闘病もの"にしていないということなのかなと思いました。
このライナスの病気が彼のために全員が動くという動機付けとなっているわけだし、
そして"その日"にライナスはそこにいない、という結末を最初から予感させ、
このあっさりさが案外現実はこんな感じかも、と思わせる妙なリアリティと、
残されることになる仲間たちの今日までそして明日からを、
映画のテーマにして描くにはあまりにも大きな"スター・ウォーズ"という題材に、
うまく絡めたなあと感心してしまうことしきりでした。
最近のアメリカ映画に次々と佳作が生まれている、
サエない男たちの成長物語というジャンルに入れることもできると思います。

スカイウォーカーランチへの侵入がメインテーマですが、ほかにラブストーリーもあり、
『スター・トレック』ファンである"トレッキー"たちとの戦いもあり、
キュンとさせたり笑わせたりと実にいい意味でソツが無い。
メインキャラクター4人いずれも適役ですが、そこに紅一点絡むのがクリスティン・ベル。
いつもとヘアスタイルを変えて、美少女ヒロインとはちょっと違う、
いかにもこういったサークルの中にいそうな雰囲気をよく出していました。
セス・ローゲンの体当たり(?)な二役は、脇にまわってオイシイという、
『スーパーバッド 童貞ウォーズ』のパターン。
トレッキー役のほうは最初は彼だと気づかずセス・ローゲンっぽい人だなあと思ったぐらい、
これまでになく"役作り"していてものすごい熱演ぶりでした。
さらにもう1つの役の方は今となっては失笑モノのタトゥーが最高!
彼はこういう脇にまわってる方がイキイキしてる気がしないでもない。
まだこの頃はかなり太めだし、本当に怪しくアブナイキャラを演じていて笑わせてくれます。


ん?どっかで観たような状況・・・
fanboys_1.jpg


ほかにスター・ウォーズファンにはグッと来ること間違いナシの出演者もいっぱいです。
"レイア姫"キャリー・フィッシャー登場シーンの美しさ優しさ懐かしさは、
ファンじゃなくても胸が熱くなること必至です。
"ランド・カルリシアン"ビリー・ディー・ウィリアムズの役(というか役名)はニヤリとさせるし、
"ダース・モール"レイ・パークもチラリですがビシッとキメてくれます。
ここになぜかカーク船長ことウィリアム・シャトナーが登場するのは笑ってしまうのですが、
彼がスカイウォーカーランチ侵入の手助けとなるというのも面白い。
ものすごくピッタリなんだけどなんでここに?のダニー・トレホの登場もうれしかった。
そしてスター・ウォーズがテーマと聞いて、おそらく何でもいいから出してくれと言って、
無理矢理出ることになったんだろうなあと思われるケヴィン・スミスの登場もまたまたニヤリ。

ところで私はエピソード1が公開された1999年5月に何をしていたかというと、
実はちょうどロサンゼルスを旅行していたのでした。
でもエピソード1を観ようとはまったく考えてなくて、
けれどもせっかくこのタイミングでここにいるのだからということになり、
さらにせっかくだからとチャイニーズシアターで鑑賞することに。
公開日から数日経った平日午後3時半の回ではありましたが、
客席にはライトセーバーを持ったお客さんもちらほら。
劇場の灯りが消えたところから拍手喝采の大盛り上がりで、
そんなお祭りの雰囲気を楽しめたことはとても良い経験でした。
内容に関しては字幕無し鑑賞のハンデは大きかったし、
その数日前に同じ劇場で観た『マトリックス』の衝撃があまりにも大きく、
「う〜ん、どうなんだろうね」と同行者と話したことを思い出します。
確かにいい時代、でした。


Fanboys(2008 アメリカ)
監督 カイル・ニューマン
出演 サム・ハティントン クリス・マークエット ダン・フォグラー ジェイ・バルチェル
   クリスティン・ベル クリストファー・マクドナルド セス・ローゲン



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コメント 4

堀越ヨッシー

dorothyさん、こんにちは。
2010年締め(!?)の記事が「ファンボーイズ」というのが、いかにもdorothyさんらしい(!?)ですね(^皿^)。
オイラなどは熱狂的ではないにしてもやはり「スターウォーズ」世代でもあるので、「ファントム・メナス」にはそれなりのワクワク感を持って鑑賞しましたが、結局G・ルーカスの演出力の低下だけが記憶に残った作品でした(ダース・モールだけはかっこよかったけど)。
 
なので、この作品もそんなに興味がありませんでしたが、dorothyさんの記事を読んでいたら、ちょっと見たくなりました♪。
2011年も、未見の映画を見たくなるような、そんな記事を是非お願いしまっす(^皿^)b。
では、良いお年を〜♪
by 堀越ヨッシー (2010-12-29 11:23) 

ぷーちゃん

今年も後わずかですね。
来年もdrothyさんの記事と
つぶやき、楽しみに見てますからね〜。
来年もいい一年でありますように。
〜(ゝ。∂)
by ぷーちゃん (2010-12-29 19:53) 

dorothy

堀越ヨッシーさん、こんにちは。
実はいくつか下書き途中の記事があって、
なんとか年内に完成させようと思ってたんで、
まだ2010年締めじゃないわい!と言おうと思ったんですが、
・・・やっぱりこれが最後になりそうw

これはスター・ウォーズ大絶賛というわけでもないし、
映画としてもかなりユルめではあるんで、お時間があったら、ってカンジです。

本当に今年はダメダメでした。来年はがんばろう!
では、良いお年を!

by dorothy (2010-12-30 04:18) 

dorothy

ぷーちゃんさん、こんにちは。
プレッシャーありがとうございますw
来年はいっぱい映画観ていっぱいブログ更新したいです。
良いお年を!
by dorothy (2010-12-30 04:19) 

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