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26世紀青年 [映画感想−な]

ずっと観よう観ようと思いながらようやく鑑賞。
それにしても『バス男』以来といってもいい、ひどい邦題を付けられたものです。
おそらく『20世紀少年』とはまったく接点はないと思います。
(スミマセン、『20世紀少年』全然知らないモノで)


2005年、アメリカ陸軍は人間の冬眠実験に軍人のジョー(ルーク・ウィルソン)と、
売春婦のリタ(マーヤ・ルドルフ)を実験体として選び、極秘に実施します。
しかし1年間の計画が実験責任者の逮捕により実験自体が忘れ去られ、
冬眠装置は放置、2人は500年後にようやく目覚めます。
そんな2人が目にした未来社会は知能の低い人間ばかりになっていて、
そのためジョーはこの時代では誰よりも優れた頭脳の持ち主ということなってしまい、
元プロレスラーのカマチョ大統領(テリー・クルーズ)に認められ、国務長官に任命されてしまいます。
この事態をなんとかしようと、ジョーとリタは弁護士のフリート(ダックス・シェパード)の手を借り、
過去へ戻る"タイムマシン"を探し求めますが・・・。


平均的アメリカ人
Idiocracy_1.jpg


バカな映画はいろいろ観てきましたが、本当に"バカ”しか出てこないという、
これほど文字通りのバカ映画はちょっとないかも知れません。
まあ"バカ"という言い方もどうかと思うのですが、ここは"バカ"で統一させていただいて。
最初に、なぜ未来がバカばかりになってしまうのかについての説明があります。
高IQの夫婦は仕事やいろんな事情があって子作りを先延ばしにし、
いざ作ろうとする時には出来なくなってしまう。
低IQの夫婦は避妊もせずイキオイでバンバン子どもを作り、他所でまで作ったり、
そんな環境で育った子どもも若くして子供を作り・・・と、
かくして頭のいい種は絶え"バカ"は増えていくという、これは相当にキケンかつ失礼な話。
でも、この説をまったく否定することは出来ないというか、
確かにこれは一理あるかも、という気になってしまいます。

監督はあの『ビーバス&バットヘッド』の作者マイク・ジャッジということもあって、
次々に繰り出されるギャグはかなりキケンでとにかくオカシイ。
500年後の未来といっても人々の見た目は大して今と変わってなくて、
大体アメリカの、それもワシントンDCあたりのことしか描かれてないという、
相当に大雑把な未来の描写で、その辺のユルい感じがいっそうバカっぽさを感じさせます。
人々の服は広告だらけ、スターバックスは風俗店になってるし、
コストコが異常な巨大さで何でもアリな施設になっていて、
法律学校まで経営していたりとか本当にクダラナイ。


ワケあり娼婦
Idiocracy_2.jpg


さて、その未来では植物が育たないことが重大な環境問題ということになってるんですが、
その原因は、畑には栄養価が高いからとゲータレードを撒いているから!
ジョーが「植物には水を与えなくては」と言うと、
「え、水ってトイレを流すものでしょう。そんなものを植物に撒くなんて!」と来る。
病院で水を飲もうとするとドリンクサーバーから出てくるのはやっぱりゲータレード!
なんかもう、これって逆に平和なんじゃないかと思ってしまいます。
これだけバカしかいなくなった世界が食糧危機だとかなんとか言っても、
滅びず戦争もなくそれなりにちゃんと機能しているというのは、
もしかしたら幸せなことなのかも知れない、と思ったりして。
大体、アメリカしか登場しないってことは案外ほかの国なんてもう滅亡しちゃってるとか?
私は、この未来の世界を牛耳ってる一握りの"賢い人"がそのうち出てくるんだろうと、
観ている間中、想像してたんですが・・・残念ながらそんな人は出てきませんでした。

ところで、この500年後の未来の情景、どこかで見たような?
街は荒れ果て砂嵐が吹き荒れ、高層ビルかと思うとうずたかく積まれたゴミで、
人は椅子に座ったままでテレビ見てご飯食べて・・・と、
そう、これなんだか『ウォーリー』にそっくり!
ウォーリーのようなロボットは登場しませんが(壊れたルンバみたいなのは出てきますが)、
未来の人々は太ってないしちゃんと歩いて生活してはいますが、
そうか元ネタはウォーリーね・・・と思ったら、これって製作年は2005年頃で、
なんとウォーリーより前なんですね。ということはウォーリーのほうが・・・!?


タイムマシンはどこ!?
Idiocracy_3.jpg


ジョーとリタを助ける弁護士(!)フリート役のダックス・シェパードの、
相当ネジの緩そうなとろーんとした感じがすごく面白かった。
バカの世界では弁護士なんて高学歴なはずの人もこんな調子。なんせコストコ法律学校卒だし。
ジャスティン・ロングが出てるというので期待してたんですが、
すごーくちょっとだけの出演で残念。でも十分"バカ"やってくれます。

冒頭の”バカが子だくさん”はエンディングでも引き継がれるのですが、
この事態をなんとかしようというジョーの決意とメッセージもあり、
これで少しは救いがある・・・のかな?
アメリカではやはりいろいろと差し障りがあったようで、ひっそりと公開され、
興行成績も振るわなかったようで・・・まあしょうがないかも知れません。
おそらく当のアメリカ人はいろんな部分で痛いところを突かれていると感じるはずだし、
あるいは失礼な!と怒っちゃう人も多いはず。子だくさんは宗教的な問題まで絡んでくると思うので。
日本だって笑ってばかりもいられないと思うのですが、
まあでもとりあえずは「アメリカってバカだなあ」と笑って観るという姿勢でいいと思います。
その余裕があるうちは大丈夫だし、ジョーの言う「読書はクールなことなんだよ」を、
ちょっとマジメに受け止めてみるのもいいかも知れません。
こんな映画で我がフリ直すというのもどうかと思いますけどね。


Idiocracy(2006年 アメリカ)
監督 マイク・ジャッジ
出演 ルーク・ウィルソン マーヤ・ルドルフ ダックス・シェパード テリー・クルーズ
   ジャスティン・ロング トーマス・ヘイデン・チャーチ



26世紀青年 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD


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ぷーちゃん

こんんばんは〜。
コメントの中で、”バカ”が10回以上登場。
この映画の事も知りませんが、あんまり観てみたいとは、、、
思えませんねぇ。(*´ー`)
ごめんなさ〜い。次作に期待します。(*^ω^)ノ
by ぷーちゃん (2009-11-06 22:37) 

dorothy

ぷーちゃんさん、こんにちは。
>コメントの中で、”バカ”が10回以上登場。
・・・スミマセン不謹慎ですよね。でも実際バカなんです。
もうぜんっぜんオススメの一本じゃないのでご安心をw
by dorothy (2009-11-07 01:13) 

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