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リンガー! 替え玉★選手権 [映画感想−ら]

以前、町山智浩さんが大絶賛していたので気になっていた作品。
大好きなファレリー兄弟のプロデュースと聞けば、観ないわけにはいきません。


スティーヴ(ジョニー・ノックスヴィル)は平凡なデスクワークの日々に嫌気が差し、
ある日、勇気を出して上司に昇進を願い出たところ、あっさりと受け入れられます。
そのかわり、会社の雑用係スタヴィ(ルイス・アヴァロス)をクビにするよう命じられますが、
スティーヴにはそれが出来ず、仕方なく個人的にスタヴィを雇うことに。
彼はスティーヴの自宅の芝刈りの仕事を快く引き受けてくれますが、
思わぬ事故で手の指を3本切断してしまいます。
責任を感じたスティーヴはなんとか彼のこの高額な治療費を捻出するため、
叔父のゲイリー(ブライアン・コックス)に貸していたお金の返済を迫りますが、彼も一文無し。
するとゲイリーは、スティーヴをスペシャル・オリンピックス大会に出場させ、
賭けの対象にして一攫千金を狙うという、困った企みを持ちかけます。


なんかアヤシイ
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今作ではプロデューサーとしての参加のみのファレリー兄弟。
彼らの作品に障害者のキャラクターは欠かせないのですが、
今回はまさにそれがメインテーマとなっていて、
しかも実際に大勢の障害者が出演しています。
プロットだけでそのヒンシュクぶりはわかると思いますが、
それでも登場する障害者の人たちは嬉々として役を演じていて、
最初は観ているこちらが気を遣いそうな感じなのですが、
それが徐々に当たり前の状況になっていく自然さ。
そのことこそが、この作品が目指していたところなのだと思いました。

とは言ってもかなりキワドイ表現はたびたび登場します。
スティーヴが『フォレストガンプ』や『レインマン』のビデオを観て研究する、
・・・なんてシーンもあるし。
でもそれが障害者をバカにしたりネタにしてるなんてこともなく、
不思議とイヤな感じがまるでしません。
このあたりのバランスの良さというのか、とにかくずいぶんヒドイ話であるのに、
素直に、心の底から笑えてしまうという不思議!


やがて協力し合い
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最初は当然のように障害者たちの言動に驚き、戸惑いを見せるスティーヴですが、
やがてスティーヴが"ニセモノ"であると"ホンモノ"に見破られると、
スティーヴがとことんイジメにあってしまったりする。
そこに彼らが障害者だという前提とかフィルターのようなものは一切なく、
単にイヤなヤツやズルいヤツ、小心者や心底気の優しいヤツなどなど、
個人のキャラクターとして描かれていて、
決して特別視されるような人たちには見えない。見せようとしてない。
その自然さには素直に驚かされます。

私には正直に言って障害者に対する特別な意識があると思います。
何か気を遣わなくてはならない、そんな意識は確実にあって、
おそらく彼らを前にしたら接し方もぎこちなくなってしまうでしょう。
しかし、そんな気遣いこそが間違っているのだとこの作品は教えてくれます。
かといって障害のある人もない人も同じなんだよ!と声高に言ったりもしない。
みんな違って当たり前だし、また"障害者"と一括りにしてしまうのも間違い。
いろんな性格の人がいて、もちろんいい人も悪い人もいる。
そしてそんな彼らの日常をまったく自然に描くことこそが、
ファレリー兄弟の目指していることであり、それは見事に成功しています。


王者ジミーを倒す!
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やはりファレリー兄弟の監督作として観たかった気はします。
ストーリーの展開は先が読めてしまうし、意外なほどアッサリとした大円団となるので、
もうちょっと全体に毒っ気や、得意の甘いラブストーリーの要素が欲しかった。
スティーヴを演じているのが『jackass』で信じられないぐらいバカをやりまくる、
ジョニー・ノックスヴィルなので、もっとハジケるのかと思いきやそんなこともなく、
この人、普通にしてると普通にハンサムで人の良さそうな雰囲気の人なので、
そんな"普通にイイ人そう"なキャラクターを前面に出した感じです。
それでも、そんなお人好しで気の弱いスティーヴから、
障害者ジェフィに切り替わった時のアブナい感じはさすが。
キャサリン・ハイグル演じるボランティアのリンとのラブストーリーもわりとあっさりめで、
このへんももうちょっとベタなスウィートさみたいなのを見せて欲しかった。
そのためリンの立場そのものがちょっと中途半端になってしまった気がしました。
まあそこがあまり目立つと『メリーに首ったけ』になってしまうのかも知れませんが。

ブライアン・コックスの調子のよいオジサンや、スタヴィの子だくさんぶりもおかしい。
宇宙人だとばかり思っていたら・・・のグレン役のジェド・リースもなかなかのもの。
『荒野の七人』のテーマ曲が意味もなく多用されるのもツボでした。
当たり外れの激しいアメリカンコメディですが、
これは心の底から笑ってしまうシーンがいくつもありました。
どうしてもちょっと引いてしまいそうな話ではありますが、
ここは自分の気持ちに素直になって、あらゆるものを笑い飛ばして欲しいです。


The Ringer(2005 アメリカ)
監督 バリー・W・ブラウスタイン
出演 ジョニー・ノックスヴィル ブライアン・コックス キャサリン・ハイグル ジェド・リース



リンガー!替え玉★選手権 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD


タグ:映画
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ぷーちゃん

dorothyさん、こんばんは〜。
ブログ更新楽しみにしてま〜す。
また、いい作品紹介下さいませ。
by ぷーちゃん (2009-08-13 01:35) 

dorothy

ぷーちゃんさん、こんにちは。
このところ忙しくて映画を観る時間が全然なくて、
ブログの更新もなかなかできないでいます。
こんなヘンな映画なんか紹介しちゃってスミマセン・・・。

by dorothy (2009-08-13 02:00) 

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