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バンテージ・ポイント [映画感想−は]

面白いと聞いていたので期待して鑑賞。
90分という短さもいいし・・・と、思ったんですけどね。


スペインで行われていたテロ撲滅の国際会議。
サラマンカの広場でアメリカ大統領アシュトン(ウィリアム・ハート)が、
大観衆の前でスピーチを行おうとした瞬間に狙撃され、
直後、演説台に仕掛けられた爆弾が爆発、広場は大混乱に陥ります。
シークレット・サービスのバーンズ(デニス・クエイド)とテイラー(マシュー・フォックス)は、
地元の刑事エンリケ(エドゥアルド・ノリエガ)の証言や、
アメリカ人観光客ハワード(フォレスト・ウィテカー)のカメラ、
テレビ局の撮影していた映像などを元に犯人捜しに奔走しますが・・・。


何が起きたのか!?
vantagepoint_1.jpg


・・・あれれ、なんだこれ?残念ながらこれは相当に期待はずれでした。
事件現場にいた人たちのいろんな視点から事の真相が見えてくる、ということで、
TV局や個人のビデオカメラなど複数のカメラ映像がもっとフューチャーされるのかと思ったら、
それはそんなに重要なポイントではなくて(もちろん何ヶ所かで役には立つんですが)、
そんなにうまく撮れてるわけないでしょうとか、そうまでして撮り続けるのか?とか、
ご都合主義な部分ばかり気になってしまいました。
映画でご都合主義なのは別にかまわないんですが、どれもこれも説得力がないというか、
騙すなら有無を言わさないぐらいの感じで騙しきって欲しかったです。

同時に起こった出来事を上手にまとめ、時間をずらし見せていくという、
よくこんな脚本を書くなあと感心はしたんですが、
肝心な犯人側の動機や主要キャラクターのバックグラウンドとか、
必要と思われる部分がほとんど描かれていないのが残念。
それならそれで、その場で見えたことのみを事実として描き、
そこから真実をあぶり出す、というようなものにして欲しかったです。
例えば主観をバーンズの視点だけにして、あとはカメラが撮った客観的な映像を頼りに、
事件の真相を追い真犯人を捜していくという風でも良かったのに、
視点や時間がずれることにより焦点が当然ながら定まらず、
誰からも見えるはずのない部分(大統領や犯人グループの裏での行動)も見せてしまうことで、
かえって表面的な情報ばかりが入ってきてしまい、
その分1人1人の行動の意味が見えなくなっているのです。


この男が犯人!?
vantagepoint_2.jpg


なんだかアイデアの時点で終わってしまった感じ。
そもそも、何を描こうとしていたのかも微妙です。
もう少し話を整理して、削ぎ落とせる部分をもっと削いで、
その分、登場人物のキャラクター付けをきちんとして欲しかったです。
最後のカーチェイスは迫力がありましたが、ここまでしつこくやる必要があったのか、
(大体、猛スピードで走っていてターゲットを見つける、相手を認識するなんて絶対ムリ!)
あとはフォレスト・ウィテカーのキャラクターはまったくいらないでしょう。
彼がどんな人で、なんであそこまでカメラを回し続けるのかがわかりませんでした。
あの、何があってもカメラを捨てないでいるところは、
『クローバーフィールド』のハッド並みにスゴイです。
このハワードを、例えば何かもっとオタクな感じの若者にでもして、
「すげえ、帰ったらYouTubeにアップしまくるぞ!」とでも言わせるなどして、
事件現場を撮り続ける意味を持たせるとかしたら良かったんじゃないでしょうか。
あのアンナという女の子を最後に持って行くためにハワードが必要だったかというと微妙だし、
それだけの理由ならほかに方法はいくらでも思いつきそうなものです。


この子をどうしたらっ!?
vantagepoint_3.jpg


意外な人物が犯人の一味だったというのと、大統領が実は・・・という2点は、
おお、そう来るのか!と素直に驚きました。
でもそうする意味、その理由がやはりよくわからなくて、
特に大統領がその場で殺されないで連れて行かれる意味もわからなかった。
犯人たちは何をしたかったの?大統領を人質に取ってどうかしたかったのかな?
では最初の狙撃と爆破は?大統領が替え玉だという前提でそうして、
次にホテルを狙って・・・って、そんなのうまくいきすぎ!

ほとんどマシュー・フォックス目当てで観たようなものでしたが、
見た目が単に無精ひげのないジャック先生なんでちょっとつまらなかったです。
そのかわり?『オープン・ユア・アイズ』では全然ピンとこなかったエドゥアルド・ノリエガが、
なんだかすごく良い感じになっていたのが見れたのはおトクでした。
『スター・トレック』のゾーイ・サルダナの、全然リポーターらしくないテンションの低さと、
TVディレクター役のシガニー・ウィーバーの出演の意味の無さも残念。
それでも、デニス・クエイドの不死身ぶりが堪能できたので、
そこは良し、かな。


Vantage Point(2008 アメリカ)
監督 ピート・トラヴィス
出演 デニス・クエイド マシュー・フォックス フォレスト・ウィテカー ブルース・マッギル
   エドガー・ラミレス サイード・タグマウイ アイェレット・ゾラー ゾーイ・サルダナ
   シガニー・ウィーバー ウィリアム・ハート エドゥアルド・ノリエガ



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タグ:映画
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コッスン

デニス・クエイドの不死身ぶりが堪能できたことがいいんですよー。
GIジョーでは、どれくらい出てるのか気になってます。

by コッスン (2009-07-30 00:59) 

dorothy

コッスンさん、こんにちは。
デニス・クエイドだから不死身でも全然許す!という感じでした。
GIジョーはどうなんでしょう?
by dorothy (2009-07-30 01:54) 

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