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マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと [映画感想−ま]

アメリカで大ベストセラーだったエッセイの映画化。
赤いリボンの愛くるしい子犬のポスターを、
その見た目通りに受け入れていいのか、だまされるんじゃないのかなあ?と、
ヒネクレモノの私は半信半疑で見始めたのですが・・・。


ジョン(オーウェン・ウィルソン)とジェニー(ジェニファー・アニストン)は、
結婚を機にミシガンから温暖なフロリダに越して来て新婚生活を始めます。
子どもは欲しいと思いながらも、まだ親になる自信が持てず、
共にジャーナリストである2人は仕事のこともあり、子どもはもう少し先と考えていました。
そこでジョンは同僚のセバスチャン(エリック・デイン)の助言を受け、
子育ての予行演習を兼ねて犬を飼うことを決めます。
2人の家にやって来たのはラブラドール・レトリーバーの子犬。
"マーリー"と名付けられたこの犬、しかしどうしようもなく手に負えないやんちゃぶりで・・・。


お買い得!の新しい家族
marley&me_1.jpg


オーウェン・ウィルソンとジェニファー・アニストン主演と聞くと、
個人的には何が何でも観たい!と思わせるキャスティングではあるのですが、
普通ならDVDスルーにされてもおかしくない、日本での知名度はイマイチな2人。
そうならなかったのはさすが動物ものの強みということでしょうか。
”動物もの”という括りが正しいのかどうかわかりませんが、
宣伝の仕方なんかまるっきり「犬の映画ですよ」という感じだし、
実際、劇場に来ていたのは犬目当てだよなあと思わせる人でいっぱいでした。
最初にレトリーバーの子犬たちが画面に登場した時のリアクションといったら!

さて、誰がどう見ても愛くるしい子犬のマーリー。
ところがあっという間にカラダは大きくなってしまいます。
それでも中身はまだ子犬、その上とにかく言うことを聞かない"おバカ"な犬なので、
まあ、凄まじい暴れっぷりです。
よくこんな大きくて暴れん坊の犬を家の中で飼うよなあとあきれてしまいます。
何とかしつけようと訓練学校に入学したりもするのですが、
これも初日で追い出されてしまう始末。
ところで、犬のトレーナー役でキャスリーン・ターナーが登場するのですが、
冒頭でキャスリーン・ターナーの名前を見ていたんで気が付いたんですが、
そうでなければ絶対にわからなかったと思うぐらいの凄まじい変わりよう!
ちょっと笑っちゃうぐらいショックでした。


あらゆるものは食べられます
marley&me_2.jpg


マーリーに振りまわされる日々のジョンとジェニー。
ストーリーはあくまでこの夫婦2人の生き方を中心に描いていて、
マーリーはそんな2人の日々の生活に多大な影響を与えながらも、
あくまで脇役でしかありません。
マーリーのやりたい放題ぶりは夫婦にとって悩みのタネではあるんですが、
それより仕事や夫婦関係の悩みのほうが大きく描かれます。
大きくなったマーリーはその暴れっぷりもあってカワイイというカンジでは全然ないし、
いくつになっても賢くなる気配もない。
このあたりで完全に”動物もの”ではないことがハッキリしてきます。

ジョンは新聞記者としてはなかなかうまくいかず、
同僚のセバスチャンがどんどん出世していくのを横目で見ているだけの日々。
そんな彼がネタとしてたまたま書いたマーリーのコラムが好評となり、
以来、彼は人気コラムニストとなるのですが、
どんなコラムの内容だったかを、ものすごく駆け足で見せて行くシーンがあって、
これがすごく印象的でした。
彼の数年間の家庭のこと、仕事のこと、そしてマーリーが何をしでかしたかが、
本当にものすごいイキオイで描かれるのですが、
当然1つ1つのエピソードはしっかり撮影されていると思われるのに、
画面に映されるのはほんの数秒ずつ。
ジョンの早口のナレーションが付いていて、それに対応する字幕も当然あるので、
とても映像に追いついていけない!
ここはもう一回じっくりと見直したい。とにかくよく出来ています。


家族が増えていきます
marley&me_3.jpg


家族が増え、仕事も変わっていき、年もとっていく。
仕事を辞めて家庭に入ったジェニーのストレス、
ジョンは思い通りにならない自分のキャリアに苛立つ。
このあたりの中年にさしかかる夫婦の描き方はなかなかリアルです。
そしてそんないろんな出来事の中、その傍らにはいつもマーリーがいる。
やんちゃだったマーリーも年と共にだんだんおとなしくなっていき、
そして当然のように別れの時が来ます。
家族それぞれが自分のこれまでの人生を振り返り、
そのどの場面にもマーリーがいたことを思う。
ここは当然のようにグッと来てしまいます。
私は一度も犬を飼った経験がないのにこんなに胸に迫ってしまうぐらいだから、
犬を飼ったことのある人、今現在家に犬がいるという人には、
このあたり、相当クルものがあるんじゃないでしょうか。
私の隣りの若いカップル、特に男の子のほうは相当ハデに鼻をすすっていました。

カワイイ犬が大活躍する映画だと思って観に行くと見事に肩すかしを食らいます。
若いカップルの幸せな新婚生活から始まり、でもそんな時期は長くは続かず、
夫婦に巡ってくるあらゆる問題、それらにどう立ち向かっていくのか、
何を尊重し何を捨てるのか、ままならないこと、踏ん張りどころ、
そんな、誰にでも訪れるような出来事を描くことに重点が置かれていて、
ああなるほどなあと思わせる場面がいくつも出てきます。
でも、そんなあらゆる"危機"を回避させてくれたのは、
当然ながらマーリーの存在のおかげ。
意外性はないけれども、あざとく泣かせようとしないところはすごく好感が持てるし、
オーウェン・ウィルソンとジェニファー・アニストンが実に"らしい”演技を見せて、
見終わった感想はとにかく爽やか。
こんな爽やかな気持ちになる映画は意外に貴重かも知れません。


Marley & Me(2008 アメリカ)
監督 デヴィッド・フランケル
出演 オーウェン・ウィルソン ジェニファー・アニストン エリック・デイン アラン・アーキン
   キャスリーン・ターナー ネイサン・ギャンブル ヘイリー・ベネット





タグ:映画
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コメント 8

堀越ヨッシー

こんにちは。
確かにポスターだけを見ると、犬を前面に押し出した映画のように見えますが、dorothyさんの記事を読むと実はそうでもなさそうですね。宣伝部とすれば犬好きの方々を映画館に呼び込むためにそうしたんでしょうけど、逆に特別犬好きでもない人にとってはあまり魅力的な映画にはうつらないのが正直なところかもしれませんね(特にサブタイトルが...微妙ですぅ)。
オーエン・ウィルソンは好きな役者さんですが、オイラもやっぱりレンタル鑑賞になりそうです...(^皿^;)。
by 堀越ヨッシー (2009-03-29 08:51) 

koma

こんにちは
けっして、犬が主人公では無かったですよね

見終わったらすぐに家に帰り、我が家の黒ラブ
こまチャンを抱きしめてしまいました。
by koma (2009-03-29 19:25) 

minoes

そうそう。。
これ予告で見た。。。
これ、見たいです。。。面白そう。。。
by minoes (2009-03-29 21:34) 

dorothy

堀越ヨッシーさん、こんにちは。
劇場ではマーリーが登場するたびに、
お昼のワイドショーのお客さんみたいなオバサンたちの、
「あらあ〜」とか「まあ〜」という声があちこちから聞こえてきて、
あまりに異空間なカンジで、それはそれで面白かったです。
そんななんでレンタル鑑賞がいいかも知れません。
サブタイトルは困ったもんですね。「おバカ」って言葉、実は苦手なんですよ。
コメント& nice!ありがとうございました。
by dorothy (2009-03-29 21:39) 

dorothy

komaさん、こんにちは。
よく映画に登場するようなすごく賢いタレント犬と違って、
とにかく暴れまくりかじりまくりなのはヨカッタです。
(それも調教されてるのかもですが・・・)
実際に犬を飼ってる人にはやはりいろいろ感じるところはあるでしょうね。
コメント& nice!ありがとうございました。

by dorothy (2009-03-29 21:44) 

dorothy

minoesさん、こんにちは。
私もどちらかというと猫派なのですが、
犬もやっぱりカワイイです。
お時間があったらぜひ観てみてください。
コメント& nice!ありがとうございました。

by dorothy (2009-03-29 21:47) 

ミカリン

初めまして。
興味がある映画の一つです。
時間を作って行ってみたいなぁ。
by ミカリン (2009-03-31 21:40) 

dorothy

ミカリンさん、初めまして。
ぜひお時間作って観に行ってください。
あったかい気持ちになれますよ。
コメント& nice!ありがとうございました。
by dorothy (2009-04-01 01:21) 

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