So-net無料ブログ作成

バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー [映画感想−は]

このブログのタイトルは、お気付きの方も多いと思いますが、
アメリカの映画評論家、ポーリン・ケイルの本『映画辛口案内』から勝手に拝借したものです。
恐れ多くて申し訳ないのですが・・・それはまあそれとして。
この本は、ニューヨーカー誌に連載されていた彼女の映画評の、
1983年から85年のものを集めたものですが、
ここに、この『バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー』の映画評が載っているのです。
この本を最初に手にした時はこの映画のことはほとんど知らず、
確か日本未公開のB級SFで、どちらかというと”バカ映画”扱いの作品だったのでは?という程度の認識でした。
そんな作品がポーリン・ケイルの”評論集”に!?しかも結構褒めてるし。
いったいどんな作品なんだろうと、ずっと想像を膨らませていたのですが、
その後、DVDが発売になってすぐに購入。
今回久しぶりに観て、そのユルさに何度も寝そうになってしまいましたが、
妙にクセになる魅力を持った作品であります。


バカルー・バンザイ・・・クール!
buckaroobanzai_4.jpg


日本人の父とアメリカ人の母を持つ、天才的脳神経外科医で物理学者、
そしてロックバンド”香港騎士団"のヴォーカリスト、バカルー・バンザイ(ピーター・ウェラー)。
彼はある日、ロケット自動車のテストドライブを行います。
密かに次元波動装置が組み込まれたそのクルマは音速を超え、岩山に激突し8次元に突入!
そしてそこに異星人がいることを発見します。
異星人の正体は第10惑星レクトロイド族の”黒族”により追放され、8次元に幽閉されていた”赤族”で、
彼らはバカルーの次元波動装置を手に入れ、故郷へ帰ることを狙いますが、
それを阻止したい黒族は、バカルーに「阻止できなければ核戦争を引き起こさせるようにする」
と脅しをかけてきます。
果たしてバカルーと仲間たちは、地球を守ることができるのか!?


異星人たち
buckaroobanzai_3.jpg


なんだかわけがわからないストーリーですが、
別に細かいことはどうでもいいと言えばどうでもいい話です。
というのも、矛盾や解決しないことが多いし、
ありとあらゆることがやりっぱなしで、細かい説明もなくどんどん突き進んでいくからです。
香港騎士団のライブシーンはエレン・バーキン扮するペニーとの出会いのシーンとして必要だったかもですが、
そのペニーがバカルーの亡くなった妻ペギーの双子の妹かもしれない、というのは結局うやむや。
ジェフ・ゴールドブラムのカウボーイスタイルも謎だし、
結構重要そうなメンバーがあっさり死ぬし、
途中、有名なオーソン・ウェルズの『火星人襲来』の話が出て来て、
おっ、ちょっと面白くなりそう!と思っても、
「あれは本当だったんだ・・・」でおしまいとか。
それでもとにかく全員がすごくマジメで、笑わせようという気がなさそうなのがかえっておかしい。
むしろギャグ担当は異星人側で、それはジョン・リスゴー、クリストファー・ロイド、
ヴィンセント・スキャヴェリというメンバーでもわかりますが、
ジョン・リスゴーはキレっぱなしの演技で期待どおり。
クリストファー・ロイドは自分の名前が"ジョン・ビッグブーテ"なのに、
ジョン・リスゴーに必ず"ビッグブーティ”(大きなお尻?)と呼ばれてキレてしまうとか、
全然異星人ぽくなくておかしいです。


バカルーと仲間たち
buckaroobanzai_1.jpg


日本人とアメリカ人のハーフと言いながら、
ピーター・ウェラーには当然、まるっきり日本人の血なんて入ってそうにない。
どうして日本テイストを入れようとしたのかも謎です。
お約束のようにトンチンカンな日本描写が随所に出て来るのは楽しめます。
バカルーが締めるハチマキには「生活美」という日本語が・・・なんだ生活美って?
ロケット自動車の計器には「つける」という文字がダイモで貼ってあったり、
研究室には「浴室」なんてプレートがあるし、狭い畳の部屋で竹刀持ってお辞儀したりするし、
時々日本語で「ありがとう」とか「さよなら」とか言ってみたり。
いかにも80年代なシンセサイザーの音楽に乗って、全体にただただユルく、
それが妙な味となっています。

最後に続編「バカルー・バンザイ対世界犯罪同盟」の文字が出てくるんですが、
作られた様子はありません。
これは最初っからネタなのか、みんなやる気をなくしてしまったのか・・・謎です。

そして、この作品の一番の見どころ(?)と言えるのはエンディング!
後に『ライフ・アクアティック』のエンディングにも登場した出演者の行進シーン。
ジェフ・ゴールドブラム繋がり?どういうオマージュなのでしょうか?



それでは、エンディングをどうぞ!



おまけ!『ライフ・アクアティック』のエンディング



・・・いいでしょ?


The Adventures of Buckaroo Banzai Across the 8th Dimension(1984 アメリカ)
監督 W・D・リクター
出演 ピーター・ウェラー ジョン・リスゴー エレン・バーキン ジェフ・ゴールドブラム
   クリストファー・ロイド ルイス・スミス クランシー・ブラウン ロザリンド・キャッシュ
   ヴィンセント・スキャヴェリ ダン・ヘダヤ ペペ・セルナ マイケル・サントロ ビリー・ヴェラ



バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー<特別編>

バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー<特別編>

  • 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
  • メディア: DVD


タグ:映画
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。