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ハッスル&フロウ [映画感想−は]

アカデミー賞音楽賞を受賞、主演のテレンス・ハワードも主演男優賞にノミネートされた本作、
日本では単館レイトショウという悲しい公開でした。
こんなに素晴らしい作品なのに!


メンフィスでしがないピンプ(=ハッスル)生活を送っていたDジェイ(テレンス・ハワード)。
かつてはラッパーになる夢を持っていた彼も、今は希望のない生活を送っていました。
ある日、メンフィス出身で今は人気ラッパーとなったスキニー(リュダクリス)が、
馴染みのクラブにやってくるという話を聞き、心が揺れます。
そんな時、同級生で録音エンジニアのキー(アンソニー・アンダーソン)に偶然再会。
悩んだ末に彼に頼み込み、自宅を即席スタジオに改造し、
キーの知人シェルビー(D・J・クオールズ)と共にデモテープ作りを始めます。
売春婦たちやキーの妻などを巻き込みながら作業は進んでいき、
そして、スキニーにテープを渡す、運命の7月4日が訪れます。


かつての夢をもう一度
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「ミッドライフクライシスかな」なんてセリフが出てきたりする、
おそらく40歳手前ぐらいのDジェイ。
商売がうまくいかないこともあり、俺の人生はこれでいいのか?と自問自答する日々。
たまたま手に入れた小さいカシオトーン(!)に、昔の夢を思い出し、
そこからいくつかの偶然が重なり、見事な曲を完成させます。
・・・と、ここまで書くと、オジサンの成功物語のようにも聞こえますが、
そうはならないところがこの作品の面白さ。
いや、そうはうまくいかないだろう、というのは最初からわかっているのですが、
最後はちょっとしたサプライズで幕が下ります。


強い信頼関係で結ばれたノラとDジェイ
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Dジェイの売春婦たちの扱いはひどく、善人とは言い難い性格ですが、
それでも3人の売春婦それぞれに慕われ、クラブオーナー(アイザック・ヘイズ!)にも信頼されています。
最初は自分の夢を実現することだけしか頭になかった彼ですが、
周囲の人たちのチカラなくしてデモテープ作りは進まないことに気がついていきます。
周りの彼らにとっても、このテープ作りは大きな夢の実現となるわけです。
粗末な自宅スタジオから奇跡のように素晴らしいトラックが生まれていく、
そのプロセスも見ていて実に楽しい。単純に感心してしまいます。

テレンス・ハワードのオレ様ぶり。それでも「これでいいのか?」と悩む姿は、
実にリアルで素晴らしい。
彼のラップもとんでもなく完璧。
その彼を支える売春婦のノラ(タリン・マニング)の、
どんなにひどい仕打ちを受けても、彼の力になりたいという真っ直ぐな眼差しがいい。
彼女もDジェイに夢を託し、そして結果的に全員を救うことになります。
もう一人の売春婦、妊婦となったため仕事は休業中(?)であるシャグ(タラジ・P・ヘンソン)。
彼女の歌声が編集され、素晴らしいトラックとなった瞬間は涙が溢れてしまいました。
この女優さん、どっかで見たことある人だと思ったら『スモーキン・エース』のカッコイイ女暗殺者だ!
今回は打って変わって弱々しく、常に何かにおびえているような瞳が印象的でした。


シャグの声が大きな力となる
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「夢は誰でも持てる」という言葉は、なんとなく陳腐で恥ずかしさも感じますが、
いくつになっていても、どんなに落ちぶれた生活を送っていても、
そのことに気がついた瞬間、そしてその夢を実行に移そうと一歩踏み出した瞬間、
必ず素晴らしい明日が訪れる。
そんな、実に単純だけど忘れがちなことを思い出させてくれました。


Hustle & Flow(2005 アメリカ)
監督 クレイグ・ブリュワー
出演 テレンス・ハワード アンソニー・アンダーソン タリン・マニング タラジ・P・ヘンソン
   D・J・クオールズ リュダクリス アイザック・ヘイズ



ハッスル&フロウ

ハッスル&フロウ

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD


タグ:映画
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