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エコール [映画感想−あ]

この作品の感想を書くのはよそうかと思ったのですが、
観た映画の感想はすべて書く!と心に決めてこのブログを始めたので頑張って書きます。

人里離れた森の中にある学校。
そこには6歳から12歳ぐらいまでの少女だけが暮らしています。
周囲を高い壁で囲まれ、外界とはまったく遮断された世界。
ある日、棺桶に入れられてイリスという少女が連れてこられたところから話は始まります。
少女たちはそこで、ダンスと森の生物について学んでいます。
学年ごとに色の違うリボンを髪に結び、一番年長の少女が一番年下の少女の面倒を見ます。
その一番年長の少女は、夜、別の建物に出かけますが、目的はわかりません。
そして、年長の少女から順に、この森を出て行くのですが・・・。


美しい森と美しい少女たち
innocence_1.jpg


私は観ている間中、ずっと居心地悪く、
美しいと思う部分もあればとても不愉快な思いをするところもありました。
いろんな人の感想を読むと、絶賛している人がいる一方、嫌悪感を露わにしている人も多いようです。

この作品の監督が女性であることが、混乱させている点なのかも知れません。
男性であれば、単に監督の趣味なのでは?で片付けられるのかも知れないからです。
この作品から受ける居心地の悪さは、監督の意図が見えにくいことだと思います。
少女たちを裸で水浴びさせたり、
ローアングルなカメラワークで少女たちの足やスカートの中ばかりが映し出される。
少女の美しさを表現しようというよりも、
「こういうのが好きなのでは?」と言ってるように見えてしまうのです。

私は男ではないし、ましてや少女に対する嗜好のある男性ではないので、
そういう人たちの心理はまったく理解できません。
なので、この作品がそういう嗜好のある人たちにどのように受け止められるのかまったくわかりません。
ですが、例えば『ミツバチのささやき』から『レオン』まで、
少女が登場する作品において、少女たちにどのような眼差しが注がれるかということを聞いたとしても、
そういうことはあるだろうなと思っても、それに対しどうこう言うつもりもないし、
それほどイヤな思いをすることも意外にありません。

この作品はそういうことを逆手にとって、というのか、
アートな雰囲気を漂わせつつ、見せ物的な印象がとても強い。
少女たちが夜に立たされるステージを観に来る客と同じだと言われているような。

その一方で、この学校がどうやって成り立っているかとか、
最後には森を出て外の世界とどう繋がっているかが表されたりもします。
それで、この学校の秘密が明らかになるわけではなく、
むしろ、結局この学校は何のために?と思ってしまうのですが。
そういうバランスの悪さというか、
ナゾならナゾのまま、幻想の中の存在だけで収めてくれるか、
(話は全然違いますが)高い壁の向こうにシャマラン監督が警備員で居てくれたほう(!)が、
まだ笑えるだけ罪も軽いような気がしました。

そう、森の中の少女の神秘や、はかない美しさといったことを描くことに罪はないのですが、
この作品にはそういう意識がまったくなく、
ただただ、少女たちの裸やダンスや側転やフラフープを映し出すことに終始している。
なんというか、志が低く見えてしまったのです。
騙すのなら、上手に騙して欲しい。
見せ物映画を作りたいのなら、堂々と作ればいい。

私は、美しい少女を見ることは大好きです。
この作品に出てくる少女たちは本当に可愛く美しいのに、
出てくる端から汚されていくような気がして、かわいそうでなりませんでした。

バレエの教師役でマリオン・コティヤールが出ています。
大人の女性が出てきて何かしら芝居が始まると、ちょっとホッとしました。
彼女が大晦日のパーティで泣き崩れるシーンは胸に迫るものがありました。
映画を観るということは、こういうシーンを観たいのではないかなとつくづく思いました。


美しいマリオン・コティヤール
innocence_2.jpg


Innocence(2004 ベルギー/フランス)
監督 ルシール・アザリロヴィック
出演 ゾエ・オークレール ベランジェール・オーブルージュ リア・ブライダロリ マリオン・コティヤール



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  • メディア: DVD


タグ:映画
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