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サムサッカー [映画感想−さ]

もっと暗めな展開になるのかと思っていたら、意外に爽やか(?)な少年成長ドラマでした。
暗くなるのでは・・・という予想は、たぶん主人公ジャスティンを演じるルー・プッチを、
これより前にドラマ『エンパイア・フォールズ』で見ていたせいだと思います。
あの時の彼とこの作品の彼に差異があまり感じられない・・・。
たぶん、アタマいつ洗った?みたいな髪の毛とか、
どうみてもオタクくんにしか見えないファションのせいだと思うのです。

親指しゃぶりより頭ベッタリ系が気になった

そんななので、最後に大惨劇が待ってるとかじゃないといいなあなんて思いながら観ていました。
冒頭のサバービアな風景の静けさも、きっと何かが起こってしまうのでは!?と思わせてしまうのです。

彼の悩みや不可解な行動は、この年代ならたいてい誰もが持っているようなものだと思います。
それが親指しゃぶりとして表に見えてしまっていることがちょっと不幸だっただけで。
それにしても、あんなにあっさりADHDと診断されるってどうなんでしょう?

彼の家族もそれぞれが悩みや深い思いを抱えて生きています。
気晴らしといいながら俳優に夢中になってる母親、
息子との距離を測りかねてる父親、
そんな家族を幼いなりに真剣に憂いを持って見ている弟。
でも、これは特別なことではない、日本にだって普通にいそうな家族です。

天使とか女王とかナゾのコミュニティのリーダーとか、
人間離れした役を演じることが多いティルダ・ スウィントンが、
まったく普通の母親役をやっているのがとても新鮮でした。
(ああでも、この作品でも”天使”でしたが!)
相変わらず美人だし長身だけど・・・ドレスを試着するときの二の腕や背中は結構たくましかったケド、
息子に向ける眼差しは母親そのもの。

終盤での「想像してしまうのよ、セントラルパークのジャスティン、フィフスアベニューのジャスティン・・・」
このシーンでは思わず涙が。
母親ってこういうものなのだろうな、と自分の母のことなど思って胸が熱くなってしまいました。

やっぱりキレイなお母さん

このお父さんの背中が哀愁・・・

一方、息子とうまくコミュニケーションがとれない父親役のヴィンセント・ドノフリオもすごくいい。
過去を引きずりいつまでも若くありたいと思い、
息子に大人になって欲しいと思いながら、自分を超えてしまうことに戸惑いを感じている。
(「やっとお前に慣れたのに」のセリフが切ない!)
なかなか思いが言葉にならないけれど、すぐに仕事を言い訳にしてしまうけれど、
必ず、立ち去るときに息子の頭をポンポンとするところにものすごく愛情を感じました。

ほかのキャストもみんなとてもよい芝居をしています。
ヴィンス・ヴォーンの教師はもうちょっとなんかやらかしてくれるんじゃないかと期待(?)していました。
ホテルの部屋を男と女で分ける、というところで、え、もしかしてそっちの方向!?と勝手に先読みしてしまった。

大好き!

ベンジャミン・ブラットの登場の仕方もスキです。
キアヌ・リーブスは・・・まああんな感じでしょうか。最後いいところを持ってった感じでした。

監督のマイク・ミルズのことはよく知りませんでした。
X-girlとかビースティボーイズのジャケットとか言われて、ああ、と思いましたが。その程度でした。
でもグラフィック関係の人だろうなというのは、きれいな映像の作り方を観るとわかります。
次の作品がとても楽しみです。

人は必ず何かに依存して生きている。
それが親指だったり違法なものだったりと人それぞれだけど。
そんな自分がイヤだったらなんとか抜け出す努力をしてもいいし、
そこにとどまりたいならそれでもいいのかも知れない。
無理をしないで生きていくということが大事なことなんだと教えてくれました。

Thumbsucker(2005 アメリカ)
監督 マイク・ミルズ
出演 ルー・テイラー・プッチ ティルダ・スウィントン ヴィンセント・ドノフリオ
   キアヌ・リーヴス ベンジャミン・ブラット ヴィンス・ヴォーン

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タグ:映画
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